工場1階フロアの床改修工事です。傷んだ既存の床材を撤去し、下に残った糊と汚れを機械で洗浄・ケレンして下地を整えたうえで、塗床で仕上げました。令和6年11月14日に既存床の洗浄からはじめ、同月26日の上塗りまで、工程を段階的に進めています。


工場・倉庫の床は「貼る」より「塗る」が向く場面があります
床シート(長尺シート)は施工が早く、模様も選べます。ただ、フォークリフトや台車が走る場所、水や薬品を使う場所では、継ぎ目から水が入り、めくれ・浮きが出ることがあります。今回の既存床も、シートの下で糊が劣化し、部分的に浮いていました。
塗床(塗り床)は液体状の材料を流して硬化させるため、継ぎ目がありません。水が入る隙間がなく、掃除もしやすくなります。摩耗したら上から塗り重ねられるのも利点です。
工程|下地づくりが仕上がりを決めます
塗床で失敗するケースは、ほぼ下地処理の不足が原因です。今回は次の順で進めました。
- ①既存床材の撤去:シートを剥がします。
- ②洗浄(ポリッシャークリーニング):床に残った糊と汚れを機械で洗い落とします。
- ③剥離作業(人力ケレン):機械で落ちきらない糊を、人の手でこそげ落とします。ここを省くと、新しい塗膜が古い糊の上に乗ることになり、後で剥がれます。
- ④下地処理:不陸(凹凸)を均し、塗床を受けられる面をつくります。
- ⑤上塗り:塗床材で仕上げます。
- ⑥送風乾燥:硬化に必要な時間を確保します。





営業・稼働を止めずに進めるために
工場・店舗の床工事でいちばんの制約は、いつ止められるかです。今回のように工程を分けて日を追って進めることで、区画ごとの施工や、稼働の合間での作業が可能になります。
- 区画を分けて施工する:フロア全体を一度に止めず、半分ずつ進める方法があります。
- 硬化時間を工程に織り込む:塗床は塗って終わりではなく、乾くまで乗れません。ここを見込まずに計画すると必ず遅れます。
- においと換気:材料によってにおいが出ます。稼働中の建物では換気計画と作業時間帯の調整が必要です。
よくあるご質問
工事のあいだ、工場を止める必要がありますか?
施工する範囲は止める必要があります。ただしフロア全体を一度に止めるのではなく、区画を分けて順に進める方法が取れます。休業日や夜間に合わせた工程もご相談ください。
既存の床シートの上から塗ることはできますか?
おすすめしません。シートと下地のあいだで劣化が進んでいる場合、上に何を塗っても一緒に剥がれます。今回のように既存を撤去し、糊まで落としてから塗るのが確実です。
どのくらい持ちますか?
使い方によります。フォークリフトが走る場所と、人が歩くだけの場所では摩耗の速さがまったく違います。摩耗した際は、傷んだ層を落として塗り重ねる補修ができるのが塗床の利点です。
色や滑りにくさは選べますか?
選べます。区画ごとに色を変えてライン代わりにする、滑り止めの骨材を入れる、といった仕様も可能です。用途をお聞かせください。
長野県諏訪市・岡谷市・茅野市・下諏訪町を中心に、外構・エクステリア・リフォームのご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。